- いんろう
- いんろう【印籠】(1)江戸時代, 武士が裃(カミシモ)を着たとき腰に下げた小さな容器状の装身具。 左右両端に紐(ヒモ)を通して緒締めで留め, 根付(ネツケ)を帯に挟んで下げる。 室町時代に印や印肉の器として明(ミン)から伝わり, のち薬を入れるようになった。 三重・五重の円筒形, 袋形, 鞘(サヤ)形などがあり, 蒔絵(マキエ)・堆朱(ツイシユ)・螺鈿(ラデン)などの精巧な細工が施されているものが多い。(2)キュウリ, ウリ類やイカなどの材料の中に他の材料を詰め, {(1)}のような形にした料理のこと。 蒸し物, 漬け物, 鮨(スシ)などがある。
Japanese explanatory dictionaries. 2013.